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宿題だけやるチームからの脱却方法|自律型チームを育てるファシリテーション戦略

宿題だけやるチームからの脱却方法|自律型チームを育てるファシリテーション戦略

新しいビジネスモデルをチームで考え、月に一度のファシリテーションを重ねている。でも、実態としては「毎月の宿題しかやらなくなっている」──そんな悩みを感じたことはありませんか?その背景には、学校教育で刷り込まれた“宿題主義”が影響している可能性があります。本記事では、宿題に依存しない自律的なチームに変えるための4つの戦略をご紹介します。

なぜ「宿題だけやればいい」と思ってしまうのか?

日本の学校教育では、教師が出した課題(宿題)をこなすことが評価基準となってきました。この経験から、社会人になっても以下のような行動パターンが定着しがちです:

  • 指示されたことだけやる
  • それ以上の行動はしない
  • 評価は“出された課題をこなしたかどうか”で決まる

この無意識のパターンが、チームに「思考停止」を引き起こしているのです。

宿題依存から脱却する4つのアプローチ

① 宿題の役割を「最低限の準備」と再定義する

宿題は目的ではなく、あくまで“気づき”や“思考の起点”です。「宿題だけでは不十分」というメッセージを明確に伝えましょう。

② アクションをチームで自発的に設定する

ファシリテーションの最後に、「次回までに何を実行するか?」をメンバー自身が話し合って決める時間を設けます。
宿題=共通タスクアクション=主体的タスクという役割分担が有効です。

③ 成果共有の仕組みを取り入れる

次回のファシリテーションでは、宿題に加え「自主的なアクションの報告」を必須にしましょう。こうすることで、宿題だけでは評価されない空気が生まれます。

④ 小さな成功を可視化し称賛する

どんなに小さな一歩でも、それを取り上げ、チーム内で称賛しましょう。これが自発的行動の継続的な動機づけになります。

まとめ|ファシリテーターが設計を変えればチームは変わる

「宿題しかやらない」チームは意欲がないのではなく、過去の学習経験に縛られているだけかもしれません。

大切なのは、ファシリテーターが環境を整え、行動を引き出すデザインをすること。宿題は“きっかけ”にすぎず、本当に価値を生むのは「自分たちで決めて、動いたこと」です。