部下がミスを正当化する時の指導法|言い訳で話が長引く原因と対処法
「効率的だと思った」「考えて行動した結果だ」と正当化する。
そんな場面で、指導がなぜか長引いてしまった経験はないでしょうか。管理職・現場リーダーとしては、
非を責めたいわけではなく、次に同じミスを繰り返さないようにしたいだけ。
それなのに、話が噛み合わず疲弊してしまう…。この記事では、
部下がミスを正当化する時に指導が長引く原因と、
感情論にせず短時間で改善につなげる指導方法を解説します。
事例:作業実績入力を忘れた部下のケース
- ミス内容:作業実績の入力忘れ
- 本人の説明:
- 残業申請時間をオーバーしていた
- タイムカード打刻と合わせて入力しようとした
- 普段と違う行動パターンになり、結果として忘れた
- 本人の発言:「このやり方の方が効率的だと思った」
この一言で、上司としては違和感を覚えます。
- 非を認めていない
- 言い訳に聞こえる
- 素直さがない
そして、指導が長期化してしまうのです。
なぜ部下の指導が長引くのか|評価軸のズレ
話が噛み合わなくなる原因は、
上司と部下で「評価しているポイント」が違うことにあります。
部下の評価軸
- 考えて行動した
- 効率を意識した
- 意図は悪くなかった
上司の評価軸
- 決められた手順を守らなかった
- その結果、ミスが発生した
- 再発防止が必要
このズレた状態で「非を認めろ」と指導すると、
部下は自分の考えを否定されたと感じ、防御的になります。
結果として、正当化や言い訳が増え、指導が終わらなくなるのです。
部下が正当化する時の正しい指導の考え方
ポイントは、
「正当化」と「改善」を切り離すことです。
① 意図は一度受け止める
まずは、こう伝えます。
「効率を考えたという意図は分かった」
ここで重要なのは、
賛同ではなく、理解を示すだけという点です。
否定しないだけで、部下の防御反応は和らぎます。
② 評価軸を「結果」に戻す
次に、感情を交えず事実だけを伝えます。
「今回は作業実績の入力漏れが発生した」
「結果として、会社のルール上はNG」
効率や気持ちには踏み込まず、
結果だけにフォーカスします。
③ ダメだった行動を本人に言語化させる
上司が結論を言ってしまうと、
「やらされた反省」になりがちです。
そこで質問します。
「今回、どの行動がまずかったと思う?」
抽象的なら、
「具体的に、何を・いつやらなかった?」
ゴールは、
行動レベルでの認識です。
例:
「作業終了時点で実績入力をしなかった」
④ 再発防止策は「仕組み」で決める
最後は対策です。
NGな対策例:
- 気をつけます
- 意識します
OKな対策例:
- 残業オーバーでも作業実績はその場で入力
- 例外対応は事前に上司へ相談
- 入力完了をチェックリスト化
誰がやっても同じ行動になる仕組みに落とすことが重要です。
非を認めさせることが目的ではない
上司の本当の目的は、
- ミスを減らすこと
- ルールを守らせること
- 指導を短時間で終わらせること
謝らせることや、勝ち負けではありません。
「自分が正しかったかどうか」という議論を切り上げ、
次にどう動くかに集中する。
それだけで、部下指導は格段に楽になります。
まとめ|感情ではなく構造で部下を指導する
部下がミスを正当化する時ほど、
- 冷静に
- ロジックで
- 行動と仕組みに落とす
感情的に怒るよりも、
構造で指導できる上司の方が、結果的に信頼されます。
指導が長引くのは、
あなたのやり方が悪いのではなく、
整理の仕方を知らないだけかもしれません。