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古紙の駅・古布の駅の仕組みとは?アルミ缶・ペットボトル回収の利益とビジネスモデルを解説

古紙の駅・古布の駅の仕組みとは?アルミ缶・ペットボトル回収の利益とビジネスモデルを解説

最近よく見かけるようになった「古紙の駅」や「古布の駅」。古紙や古着、アルミ缶、ペットボトルを回収している無人ステーションですが、実はこれ、しっかりとしたビジネスモデルが存在します。

この記事では、古紙・古布の駅の収益構造や、アルミ缶・ペットボトルの回収でどれくらい利益が出るのかを、リサイクルビジネスの観点から解説します。

古紙・古布の駅とは?

古紙の駅・古布の駅は、地域住民がいつでも資源ごみを持ち込める回収ステーションです。以下のような特徴があります:

  • 24時間持ち込み可能な無人ステーション
  • 持ち込むとポイントや地域通貨がもらえる
  • スーパーやドラッグストアの駐車場に設置されていることが多い

リサイクルステーションの収益構造

最大の収益源は、集めた資源をリサイクル業者に売却することによる「資源売却益」です。

各資源の相場と利益目安

資源種別 業者への売値(目安) コメント
古紙 約1〜2円/kg 大量回収が前提
古布(古着) 約10〜50円/kg 状態により価格変動
アルミ缶 約150〜200円/kg 利益率が高い優良資源
ペットボトル 約10〜30円/kg 薄利多売、洗浄が必須

アルミ缶は儲かる資源

アルミ缶は1kgあたり約150〜200円で売れるため、非常に利益率が高い資源です。

  • 1kg = 約70本の空き缶
  • 10kg集めれば1,500〜2,000円の売上
  • 軽くて回収効率が良い

ペットボトルは量勝負

ペットボトルは1kgで約25本。価格は安く、洗浄やラベル剥がしの手間もかかるため、利益を出すには大量回収が必要です。

無人化とスケールメリットで収益化

利益を最大化するために、以下のような工夫がされています:

  • 無人ステーションで人件費カット
  • アプリやICカードによる管理の自動化
  • 学校・企業と提携し、大量回収を安定化
  • 地域ポイント還元で住民参加を促進

従来とは違う、今どきのリサイクル

最近のリサイクルステーションは、以下のような新しい切り口を持っています:

  • カフェのように清潔な空間設計
  • 子どもと一緒にエコ体験できる環境
  • 地域経済と連動したポイント設計

まとめ:古紙・古布の駅は、地域と環境と経済をつなぐ新しいビジネス

古紙の駅・古布の駅は、単なる資源回収ではなく、無人化・ICT・地域連携などを活用した先進的なエコビジネスです。

特にアルミ缶は利益性が高く、戦略的に集めることで大きな収益につながります。ペットボトルは薄利ですが、スケールを生かせば価値が出ます。

「ちょっとしたエコ活動が、地域やお財布にもうれしい。」そんな仕組みがこれからさらに広がっていきそうです。


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