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改善活動が進まない原因は「班長の役割認識」にある
現場で改善活動を進めようとすると、次のような声をよく耳にします。
- 忙しくて改善活動まで手が回らない
- フォロー会はやっているが、なかなか前に進まない
しかし多くの場合、これは個人のやる気の問題ではありません。
改善活動が進まない本当の原因は、班長の役割認識が曖昧なことにあります。
班長の改善活動における現状の課題
現在の改善活動を見ていると、次のような課題が見受けられます。
- 改善案を自ら考え、提案する動きが少ない
- 各担当者の進捗把握やフォローが十分に行われていない
- 計画に沿って活動を主体的に推進できていない
定期的にフォロー会は開催されているものの、
- 会を「開くだけ」になっている
- 実際のフォローや方向性の判断は係長が行っている
この状態では、班長としての役割が十分に発揮されているとは言えません。
本来、班長に求められる改善活動の役割
班長は単なる作業リーダーではありません。
本来、改善活動における班長の役割は次の通りです。
- 課としての改善の方向性を正しく理解する
- その意図を班員に噛み砕いて伝える
- 班の状況に合わせて工夫する
- 班員を導き、改善活動を前に進める
つまり、班長は「現場を動かす中心的な立場」にあります。
班長は「実行責任者」に近い存在
改善活動における役割分担を整理すると、次のようになります。
- 係長:課の方針・優先順位・大枠を決める
- 班長:その方針を現場で形にする
班長は、
- 班の実情に落とし込み
- 誰が何をやるかを整理し
- 止まっていれば声をかけ
- 計画と現実のズレを調整する
現場改善を推進するキーマンです。
だからこそ、班長には自発性が求められます。
フォロー会は「開催」が目的ではない
フォロー会は、
- 開くこと自体が目的ではなく
- 改善を前に進めるための手段
です。
本来フォロー会では、
- 進捗確認
- 課題の洗い出し
- 次のアクションの明確化
まで踏み込む必要があります。
これを係長がすべて担っている状態は、
班長機能が上位職に吸収されている状態であり、組織としても健全ではありません。
「理解して導く」ことができる班長が改善を回す
改善活動には、
- 正解が一つではない
- 班ごとに温度差や力量差がある
という特徴があります。
だからこそ班長には、
課の方向性を理解し、班の状況に合わせて工夫しながら導く力が求められます。
まとめ|忙しいからこそ班長の役割が重要になる
現場が忙しいのは事実です。
しかし、
- 忙しい=改善活動ができない
ではありません。
班長は、
- 自分で全てをやる立場ではなく
- 周りを動かし、仕事を回す立場
「今、何が課題なのか」
「誰に、どんなフォローが必要か」
「次に何をすべきか」
これを考え、行動に移せるかどうかが、
改善活動が進むか止まるかの分かれ道になります。