”3分で分かる”あなたの年収を決める法則『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
『苦しかった時の話をしようか』の
要約まとめが知りたいな。
こんな疑問に答えます。
森岡毅さんの著書
『苦しかった時の話をしようか』について紹介していきます。
著者の森岡さんは赤字で経営に困っていた
『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)』をV字回復させた
ものすごいビジネスマンなんですが、
そんな森岡さんには、大学生の娘さんがいました。
そして
という会話になるといつも娘さんは
と、答えていたそうです。
そんな娘さんのために、
父親として
社会人の先輩として
何かできることはないか?
と言うことで丸一年かけてコツコツ書いたものがこの本です。
この本の中から、これは覚えておいた方が良いという
2つの内容を紹介していきます。
1.あなたの年収を決める法則
2.資本主義の本質とは
【あなたの年収を決める法則】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
![](https://zooublog.com/wp-content/uploads/2020/04/外国のお金-300x225.jpg)
著者の森岡さんは、
人の年収を決めている重要な要素は
3つあると述べています。
【1.職能の価値】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
![](https://zooublog.com/wp-content/uploads/2020/06/価値.png)
まず1つ目は職能の価値です。
価値とは『需要』と『供給』のバランスです。
そのバランスで年収が決まります。
この考えかたは、物価と同じで
需要が増えれば、価値が上がり
給料が上がります。
逆に供給が増えれば、価値は下がり
給料が下がる。
ということです。
【具体例】
コンビニの店員はいろいろ仕事はありますが、
誰でもできる仕事です。
だから、供給は増えるため
年収は低く、
大体どのコンビニも時給が1000円位なのです。
一方、医師などは、医学部に入り
6年間勉強し、国家資格を取らなければ
医師という仕事はできません。
できる人が少ない職業ほど、
需要が高くなり年収は高くなります。
【2.業界の構造】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
![](https://zooublog.com/wp-content/uploads/2020/06/組織-300x212.jpg)
2つ目は業界の構造です。
同じ職能でも、業界の構造によって給料が大体決まっています。
一般的に経営者は自分の給料を自由に決められるイメージがありますよね。
でも実はそんなこともありません。
給料など、払える人件費には
その業界特有の構造的な限界があります。
【具体例】
カレー屋を経営するためには、
まず原材料費、製造コストがかかります。
これは「ジャガイモ」だとか
「カレーのスパイス」だとか
同じようなものを仕入れるから、
仕入れコストは大体同じくらいになります。
同様に人件費や店舗にかかるお金なども
似てきます。
だから、カレー屋の経営者は、
同じ位の年収になり業界によって給料が似てきます。
ここでもし通常600円のカレーを
6000円で売れるようなシステムを作ることができれば
給料はものすごく上がりますが、
そんな方法簡単にはできないですよね。
だからすべての業界、
例えば、
『米屋』『開業医』『八百屋』など
あらゆる業界の『年収』というのは
ほとんど同じ位になるのです。
つまり、転職する際には、
このことを意識しておいた方がいいです。
例えば、同じ『営業職』でも
業界によって
給料が高かったり、低かったりと
すでに大体決まっています。
もし転職をして給料を上げたいのなら、
給料が高い業界を選ぶようにしましょう。
![](http://image.moshimo.com/af-img/0332/000000015099.jpg)
【3.成功度合いによる違い】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
![](https://zooublog.com/wp-content/uploads/2020/05/失敗-300x200.jpg)
3つ目は、成功度合いによる違いです。
同じ職能や業界でも、
成功の度合いによって年収は変わります。
毎日ガラガラの店と、いつも行列ができている店の給料は、
当然成功しているお店のほうが高くなります。
またサラリーマンなら、
『年収200万円』の人と
『年収2000万円』の人の違いは
その人がどれだけ
価値が高い仕事をしているかで決まります。
他の人ができないような
代替が不可能な価値を生み出す人ほど
年収は高くなります。
・職能の価値
・業界の構造
・成功度合いによる違い
この3つの要素を組み合わせて
『あなたの年収は決まっている』ということなのです。
【重要ポイント】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
![](https://zooublog.com/wp-content/uploads/2020/04/秘訣-300x200.jpg)
ここからは、重要なポイントを説明します。
確かに仕事を決めた時点で同じような
給料になりますが、例外があります。
それは、その道のプロになれば
職能のステップアップができるということです。
【具体例】
カレー屋さんの経営者は、店舗運営をしていますよね。
ただ店舗運営をするのではなく、
その『ノウハウ自体を売る』ビジネスモデルに
ステップアップすればいいのです。
カレー屋さんの
フランチャイズ展開などをすれば
ビジネスモデルはガラッと変わります。
そうなれば、カレー屋の経営とは
全く違った構造になるので
年収の期待値は異次元に変化します。
カレーライスCoCo壱番も、
最初は1店舗から始まっています。
こういった事は、
案外知らない人が多いので、
これから『起業したい人』や『就職』『転職』
といった、転機に差し掛かっている人は
この話を意識してみて下さい。
【資本主義の本質とは】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
![](https://zooublog.com/wp-content/uploads/2020/04/ひらめき-300x225.jpg)
私たちが暮らしているこの日本は、
多くの先進国と同様に『資本主義』です。
この資本主義の本質は、
人間の
といった欲を
エネルギー源に発展してきました。
例えば、
・移動手段が、馬から自動車
・電話が、固定電話から携帯電話
・買い物が、店舗販売からネットショッピング
に変わってきました。
この過程では、
企業がとんでもない努力をして
その中の人と人とが、常に競争し合っています。
この競争があるからこそ、人は快適に暮らせて、
これからも、もっと快適さを求めていきます。
だから資本主義という
構造が最も発展してきたと言われています。
【重要ポイント】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
![](https://zooublog.com/wp-content/uploads/2020/03/ポイント-300x225.jpg)
そしてここからが重要なのですが、
この資本主義は、
大きく分けると2種類の人間しかいません。
それは
・自分の24時間を使って稼ぐ人
・他人の24時間を使って稼ぐ人
です。
前者を『サラリーマン』と呼び
後者を『資本家』と呼びます。
つまり、資本主義とはサラリーマンを働かせて、
資本家が儲ける構造になっているのです。
【具体例】
あなたが頑張って営業をとってきて、
会社の売り上げを5000万円上げたとします。
そして毎月3万円の給料が増えました。
毎月3万円増えたら良い会社ですよね。
でもここでちょっと考えて欲しいのです。
5000万円売り上げが増えたら、
会社はいくら儲かっていますか?
もし利益率が20%だったら『1000万』円利益が出ています。
あなたの給料が毎月3万円上がっても、
年収が36万円増えるだけですよね。
この差額、964万円はその会社のものになります。
つまりは、株式を持っている資本家のものになっているのです。
でもこれは、会社を起業してお金を出して、
リスクをとっている資本家が 1番儲けられる。
リスクを大きく取ったから
リターンが大きいと言う意味では
当然のことなのです。
ここで覚えておいて欲しいのは、
サラリーマンが働いて生み出した多額の価値は、
その外側で資本家たちが山分けしている
ということを意識してほしいのです。
資本主義は、こういったことを知らず、
『無知であることに罰金を課す社会のこと』なのです。
例えば、
今は税金が高く
サラリーマンの所得にかかる
最高税率は、『50%』になります。
一方、資本家が投資をして
株式配当で得た所得にかかる税金は、
『20%』しかかかりません。
だからメンタリストDaiGoさんは
企業のコンサルタントの報酬をお金ではなく、
株式でもらっているそうです。
その理由は、同じ価値をもらっても
株式なら税金が30%も少なくてすむからです。
このように知らないというだけで
かなり損をしてしまっていることが多いのです。
【なぜ日本人は無知なのか?】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
ではなぜこういったことに
日本人は、気づけないのか?
日本の教育が、
こういった事実を教えず、大量の優秀なサラリーマンを
生産するように作られているからです。
あなたも良い成績を取って、
いい大学を出て
大きな会社に入って
安定した生活を送る。
それは幸せな成功だと教えられてきましたよね。
でもどれだけサラリーマンとして偉くなろうとも、
年収が2000万円だろうと、
その外側にいる資本家から見れば
単なる歯車なのです。
ただ、すべての人が資本家になれるわけではありません。
大事なことは、
・サラリーマンの外に『資本家の世界』があることを知る
・自分も『資本家』になれる機会に、常にアンテナを張っておく
もちろんサラリーマンとして過ごすことを否定しているわけではありません。
ただ1度きりの人生、
もしやってみたいことがあるのに
やっていないのはもったいないです。
あなたの中で、
自分も資本家を目指したいと思うのなら、
挑戦してみるのもいいと思います。
【まとめ】『苦しかった時の話をしようか』要約まとめ
![](https://zooublog.com/wp-content/uploads/2020/04/知識-300x212.jpg)
【あなたの年収を決める法則】
あなたの年収を決める3つの重要な要素は、
1.職能の価値
2.業界の構造
3.成功度合いによる違い
これらのことをしっかり踏まえた上で
企業をするのかまたは就職や転職するのかを決める。
【資本主義の本質とは】
資本主義が発展してきたのは、『人の欲』である。
また資本主義とは、『無知であることに罰金を課す社会』
自分の認識の外側である
『資本家』という存在を意識することが大事である。
これでこの本についての説明は以上ですが、
まだまだ興味深い内容がたくさんありました。
興味がある方はぜひこの本を読んでみて下さい。
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