【書評】人間関係の悩みを解決する唯一の方法『嫌われる勇気』要約まとめ
『嫌われる勇気』
ってどんな本なのかな?
要約まとめが知りたいな。
こんな疑問に答えます。
この記事では、『嫌われる勇気』について紹介します。
この本は『アドラー心理学』というものについて分かりやすくまとめられた本で、
168万部突破のベストセラーとなり、ドラマにもなりました。
現代人の必読書だと言われています。
最初に結論を言うと、
『承認欲求』を捨てることが、幸せになるための1つの方法になり得る。
そして承認欲求を捨てるためには、『課題の分離』という手法が有効である。
この記事では
1.なぜ承認欲求を捨てるべきなのか?
2.承認欲求を捨てる方法
3.目指すべき人間関係とは
の順で解説していきます。
【なぜ『承認欲求』を捨てるべきなのか?】(『嫌われる勇気』要約まとめ)
【結論】
『承認欲求』は捨てるべき
『承認欲求』に支配される事は、他人の人生を生きることである。
まず、『承認欲求』とは、周りの人達から
・認められたい
・尊敬されたい
・好かれたい
といった欲求のことです。
承認欲求は人間なら誰しもが持っている
本能的に備わっている欲求です。
人間は、他の個体と協力する中で繁栄してきた
『社会的』な生き物です。
ですので、
人間は生きていくために、共同体の一員である必要があります。
その為には、
他の個体に『認められたり』『好かれたり』することが必要でした。
現代では、1人で生きていくこともできなくは無いですが…。
とは言え、
人はもう何十万年もの間、社会を形成しながら生きてきたわけです。
私たちはその遺伝子を受け継いでいるので、
本能的に『承認欲求』が備わっています。
しかし、この『承認欲求』だけに縛られてしまう人生とは
どんな人生でしょうか?
皆に認められたいから、
『有名大学』に行って
『有名企業』に入ろう。
皆に認められたいから、
リッチな写真を撮って
Instagramにアップして
たくさん『いいね』が欲しい。
このように『承認欲求』を満たすことにとらわれる人生であればあるほど、
それは自分の人生ではなく、他人の人生を生きていることになるのです。
これが、アドラー心理学の考え方です。
なぜなら、そのような人生は、
他人の期待に添おうとする人生だからです。
アドラー心理学が提唱するのは、
他人の期待に添おうとする生き方ではなく、
もっと自分らしさを重視する生き方です。
『承認欲求』なんてキリがない!
それよりも、周りの目は気にせずに
自分のやりたいように
生きたほうが楽しいよ。
ということなのです。
ですので、『承認欲求』は捨てて、
もっと『自分らしさ』とか
『自分にとって1番の幸せ』みたいなものに
フォーカスして『自分の人生』を生きましょう。
【承認欲求を捨てる方法】(『嫌われる勇気』要約まとめ)
【結論】
承認欲求を捨てる方法は『課題の分離』
『課題の分離』とは、自分の課題と他者の課題を分けることです。
【自分の課題】
自分でコントロールできるもの
【他者の課題】
自分でコントロールできないもの
例えば、
僕は会社で
仕事を頑張るぞ!
これは、自分でコントロールができる『自分の課題』ですよね。
それに対し、
上司は僕の頑張りを評価してくれる!
これは、自分ではコントロールできないので『他者の課題』です。
このように、
『自分で変えられる部分』と、
『自分では変えられない部分』
を分けて考えるというのが『課題の分離』です。
そして周りの人が、
・自分を認めてくれる
・好きになってくれる
という承認については『他者の課題』です。
つまり、
自分が承認されるかどうかを
気にしてもしょうがない。
だから『自分が承認されるかどうか』という、
自分ではコントロールできない部分を気にするのはやめて、
自分でコントロールできる部分に焦点を当てるべきだということです。
自分でコントロールできる部分に
時間や労力を使ったほうが、
人生をより幸せにできるのです。
自分でコントロールできる部分というのは、
・人に親切にする
・仕事や学業で成果をあげる
・ダイエットする
などのことです。
そのような、自分でコントロールできるものについて
頑張ることで、周囲の反応も変わってきます。
あらゆる物事に対して、
『それは自分のコントロールできる範囲のものなのか?』
ということを考えるのが大切です。
【目指すべき人間関係】(『嫌われる勇気』要約まとめ)
【結論】
目指すべき人間関係は『共同体感覚』
ここまでの説明を読んで、
『課題の分離』は、
自己中心的で、
個人プレーな感じがする…。
と思った方もいると思います。
しかしアドラー心理学が提唱する『目指すべき人間関係』は、
そのような、自己中心的なものではありません。
アドラー心理学が提唱する『目指すべき人間関係』は、
『共同体感覚』というものです。
『共同体感覚』とは、
・他者は仲間である。
・皆が、それぞれ自分の目標に向かって成長している。
・『協力』『アドバイス』『励ましあう』などをしながら、皆が成長していく。
というのが『共同体感覚』です。
つまり、皆それぞれ自分の目標や価値観に従って、
自分の課題にフォーカスして取り組む。
しかしこれは全く『個人プレー』などではなく、
皆で協力し、あらゆる『情報』や『財』を
ギブアンドテイクしながら成長していく
という考え方です。
結局、人は社会的な生き物なわけで、
皆で生きていくようにできているのです。
自分のアドバイスのおかげで
友達の悩みが解決したら嬉しい。
先輩のアドバイスのおかげで
自分の成長スピードが上がって
感謝する。
そしたら、
自分も先輩も幸せな気持ちになれる。
こういうのって気持ちがいいですよね。
人はこのようにできているのです。
それぞれが、それぞれの目標に向かって、
それぞれのペースで努力していく。
その中で、自分が他の人の助けになれることがあれば積極的に力を貸す。
そうすれば自分のことも周りがサポートしてくれる。
理想の人間関係をこのように考えるのが、アドラー心理学なのです 。
【まとめ】(『嫌われる勇気』要約まとめ)
【なぜ承認欲求を捨てるべきか?】
『承認欲求』に支配される人生というのは、
他人の人生を生きることだから。
『承認欲求』から解放されて、
『自分らしさ』と『自分に合った幸せの形』にフォーカスすることが
幸せになるための1つの方法である。
【承認欲求を捨てる方法】
『承認欲求』を捨てる方法は『課題の分離』である。
『課題の分離』とは自分の課題と他者の課題を分けること。
『自分の課題』とは、自分でコントロールできる部分。
『他者の課題』とは、人分でコントロールできない部分。
他者が自分をどう思うのかというのは、
他者の課題なのでいくら考えてもしょうがない。
だからコントロールが可能な
『自分の課題』だけに集中すべきである。
【目指すべき人間関係】
目指すべき人間関係は、『共同体感覚』である。
『共同体感覚』とは、
・他者は仲間である。
・皆それぞれ、自分の目標に向かって成長している。
・『協力』『アドバイス』『励ましあう』などをしながら皆で成長していく。
この記事では、
アドラー心理学の内容をわかりやすくまとめた
『嫌われる勇気』と言う本について解説しました。
アドラー心理学は、人生をうまく生きるための1つのヒントになります。
興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
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