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「ボタンを留める/止める/閉める/締める」どれが正しい?使い分けを分かりやすく解説
服の動作で迷いやすい「ボタンを〇める」。正しい日本語表現と、場面ごとの自然な言い方を例文つきでまとめました(読み時間:約2分)。
結論:正式には「ボタンを留める」
辞書や教科書で標準的に使われるのは 「ボタンを留める」 です。「留める」 は「ある位置で固定する」「外れないようにする」という意味があり、ボタンの用途に最も適しています。
例:「寒いからコートのボタンを留める」
日常会話なら「ボタンを止める」も自然
「止める」も「固定する」という意味で使われるため、会話では違和感なく通じます。ただし、フォーマルな文書や解説文では「留める」を用いたほうが堅実です。
例:「一番上までボタンを止めてね」
「閉める」「締める」はどうして不自然なのか?
- 閉める:ドアやふた、窓などを閉じる動作に使う言葉。ボタンは「閉める」対象ではないため不適切。
- 締める:ネクタイや帯のように「強く締め付ける」場合に使う。ボタンの動作には合わない。
NG例:「ボタンを閉める/「ボタンを締める」 — 不自然
場面別の使い分け(目安)
- ビジネス文書・学校の作文:「ボタンを留める」を推奨。
- 日常会話・口語:「ボタンを止める」でも問題なし。
- 子どもへの指導:「ボタンを留める」がわかりやすい。
よくあるQ&A(短く確認)
- Q. 「ボタンを閉める」は完全に間違い?
- A. 厳密には不自然なので避けるべきです。口語で使われることもありますが、標準表現ではありません。
- Q. 「ボタンを止める」と「留める」は互換できますか?
- A. 多くの場合で意味は通じますが、文章では「留める」を使う方が好ましいです。
ワンポイント:記事や説明文で統一するなら「留める」。会話で自然さを重視するなら「止める」もOK。状況に合わせて使い分けましょう。