『経営者目線』を手に入れる【新しい経営学】要約まとめ
『新しい経営学』
の要約まとめが知りたいな。
こんな疑問に答えます。
三谷広治さんの著書
『新しい経済学』を紹介します。
著者の三谷広治氏は、
・ボストンコンサルティンググループ
・アクセンチュア
・グロービス
・早稲田大学ビジネススクール
などの教育現場で活躍してきたすごい人物です。
そんなすごい実績を持つ著者が、
理解するのが難しいと言われる『経営学』について、
ビジネスモデルの視点から分かりやすく解説してくれています。
経営学と聞くと、
自分は経営者じゃないから
関係ないな。
と思う人もいると思いますが、
会社員やアルバイト、パートであっても
『経営学』を学ぶことによって
自社や他社の事業を俯瞰的に見ることができ、
結果として
『提案力の向上』などのスキルを手に入れられるのです。
そうなれば、あなたの職場での評価が上がり
役職や給料も上がっていきます。
この記事を読むことで、
できるビジネスパーソンが持つ
『経営視点』を手に入れることができます。
結論から言うと、
この本の重要ポイントは
以下の5つにまとめることができます。
1.事業経営を知るには『ビジネスモデル』を理解すること。
2.事業経営のスタートは『ターゲットを明確にする』こと。
3.ターゲットが欲しいものを見極める。
4.『ケイパビリティ』の重要性を理解せよ。
5.お金を回すには『収益モデル』
この5つのポイントを
具体例を交えながら説明していきます。
結論の理由を解説する前に、
経営学について少し触れておきましょう。
【経営学とは】(『新しい経営学』要約まとめ)
『経営学』とは主に次の6分野を指します。
1.経営戦略
2.マーケティング
3.アカウンティング
4.ファイナンス
5.人・組織
6.オペレーション
これらは
その道の専門家が教える
専門的領域の寄せ集めなので、
経営学を初めて習う人にとっては
ハードルが高い内容です。
さらにこの6分野には、
企業の経営陣が考える『全社レベル』と、
事業部長プロダクトマネージャーが考える『事業レベル』
の2種類のレベルがあります。
まずは『事業レベル』に集中して
『経営学』を身に付けていきましょう。
それでは結論の解説に入っていきます。
【事業経営を知るには『ビジネスモデル』を理解すること】(『新しい経営学』要約まとめ)
経営学は学問視点であり、
経営的な『事業視点』ではありません。
では事業経営において何を学べば良いのでしょうか?
それはビジネスモデルです。
ビジネスモデルとは、
『現実の単純化』です。
事業経営は、
事業全体を統合的に運営しなければならないので
横断的な『事業視点』が必要になります。
『新しい経済学』では、
この『ビジネスモデル』を
単純化し次の4つに分けています。
【ビジネスモデル】
1.ターゲット
2.バリュー
3.ケイパビリティ
4.収益モデル
事業経営の中核となる
この4つの要素を詳しく解説していきます。
【事業系のスタートは『ターゲットを明確にする』こと】(『新しい経営学』要約まとめ)
事業経営に必要不可欠と言われる『ビジネスモデル』
そのビジネスモデルを支えるのがターゲットです。
ターゲットと言えば『顧客』のことで、
顧客なしでは、
利益はおろか
取引することさえできません。
しかし実際は、
『ターゲット=顧客』とは限りません。
ターゲットは複雑で多種多様だからです。
使用者と意思決定者が別であったり、
意思決定者と支払者が別であったりと様々です。
【具体例】
例えば、
製薬企業だとターゲットは
『医師』だけでなく
・厚生労働省
・健康保険組合
・病院の薬事委員会
・薬局
など数種類に及びます。
このことから
『ターゲット=顧客』
という考え方では、ビジネスは迷走してしまいます。
ビジネスはどこに向かうかによって
手段や資材、人材などが変わるからです。
なので、『事業経営のスタート』は
『ターゲット』を明確にし、
組織全体がそこに迎えるようにしなければなりません。
【ターゲットが欲しいものを見極める】(『新しい経営学』要約まとめ)
狙うべきターゲットが決まったら、
次は相手に何らかの『価値』を与えることです。
この、ターゲットに提供すべき価値のことを
『バリュー』と呼びます。
ターゲットが消費者であれば
・楽しい
・うれしい
・かっこいい
などの価値を提供します。
【具体例】
壁に穴を開けるドリルですが、
このドリルを買う人が
本当に欲しいものは何でしょう?
A.きれいな穴が開けられる高性能なドリル。
B.きれいな穴そのもの。
答えは個人の見解にお任せします。
ここで理解して欲しいのは、
Aの答えは、『ニーズ』
Bの答えは、『ウォンツ』
であるという事です。
『ウォンツ』とは、
『ニーズ』よりも1段上の欲求のことです。
『ニーズ』を知るには
『ウォンツ』も視野に入れなければなりません。
このことから
ターゲットに高い価値を提供するには、
「ニーズ」と「ウォンツ」
両方を知ることから始まるのです。
【ケイパビリティの重要性を理解せよ】(『新しい経営学』要約まとめ)
ターゲットが決まり提供する価値を見極めたら、
次にやる事は『どう提供するか』です。
これをケイパビリティと呼びます。
ケイパビリティは
・研究開発
・マーケティング
・営業
・サービス
・会計
・財務
・人
・組織
・情報システム
・経営
など多岐に渡ります。
『ケイパビリティ』の内容はとても広く、
構築するのは大変ですが
ここに力を入れることで
他社との差別化ができるのです。
このケイパビリティが凄いのは、
イノベーションを起こせることです。
アマゾン、Google、Facebook
などのネットビジネスが生まれたのは
インターネットと言う
テクノロジーを構築したからです。
つまり既存の『ニーズ』に
新しい技術を掛け合わせたことで、
イノベーションが生まれたのです。
事業経営の鍵を握るのは、
ケイパビリティだったのです。
【お金を回すには『収益モデル』】(『新しい経営学』要約まとめ)
事業経営において
・ターゲット
・提供する価値
・提供の仕方
の重要性は理解できたと思います。
しかし忘れてはいけないものがもう一つあります。
それが『お金』です。
事業経営において
『お金』をうまく回すには、
収益モデルの基本を押さえておく必要があります。
収益モデルとは、
『対価とコストは見合っているか』
を考えることです。
『対価とコストが見合っている』とは、
損益を判断するということです。
損益を判断する場合、
『損益=売り上げ−費用』
という式がなりたちます。
売り上げとは、
『販売単価×数量』
費用とは、
『固定費+変動費』
のことです。
これらを視覚化したものが
『損益分岐点グラフ』で、
売上と費用を『縦軸』、
売り上げを『横軸』とします。
売上線と費用線の差が
損益となります。
この「売り上げ先」と「費用先」が
一致する損益分岐点が
『損益ゼロ』の点です。
この点を境に、
売上線が伸びれば
利益が上がるということになります。
この売り上げを伸ばしていくことが、
事業経営を成功させるカギなのです。
【まとめ】(『新しい経営学』要約まとめ)
この記事では、三谷広治さんの著書
『新しい経済学』について紹介してきました。
最後に重要ポイントをまとめると、
1.経営学は『ビジネスモデル』から見る。
2.まずは『ターゲット』を明確にする。
3.ターゲットの本心を探る。
4.提供の仕方を変える。
5.収益の基本を押さえ、視点を変えてみる。
この記事では、
『新しい経営学』の
重要なポイントに絞って解説してきました。
この記事では紹介しきれなかった部分にも
興味深い内容が多かったので
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