ムダを宝に変える
あなたのデスクまわりを観察してみてください。
こんな状態になってないでしょうか。
- 必要な書類を探すのに10秒以上かかる。
- 1週間以上使っていない文房具がある。
- 引き出しの一番奥にあるものが何か即答できない。
- デスクの上にありながら1か月以上触れていない書類がある。
- パソコンのデスクトップがファイルでいっぱいになっている。
1つでも当てはまる人は、仕事のムダが発生しています。
トヨタではムダを『付加価値を高めない現象や結果』と定義し
【7つのムダ】
作りすぎのムダ
手待ちのムダ
運搬のムダ
加工そのもののムダ
在庫のムダ
動作のムダ
不良を作るムダ
をなくすことを徹底しています。
この7つのムダが
あなたのデスクまわりや職場にも
付加価値を生まない多くのムダを生み出しているのです。
例えば
【運搬のムダ】
頻繁に使用するものなのに遠くに置いてあれば
それだけで時間をムダにします。
取りに行く時間そのものに価値はないのです。
オフィスでコピー機を頻繁に使う仕事なのに
それが近くにないとそこからムダが生み出されます。
また、手元に頻繁に使用する文房具が置いてなければ
いちいち取りにいかなければなりません。
【在庫のムダ】
物を置くには必ず場所が必要になります。
オフィスや倉庫のスペースは無料ではありません。
物を放置していればコストはどんどん膨らみ続けます。
デスクまわりに、
全く使わないものや段ボール箱が積み重なっていないでしょうか。
それらを片付ければその部屋やスペースを有効活用できます。
片付けができない人は仕事の成果もでない
オフィスでは
【動作のムダ】(探す時間のムダ)も深刻です。
上司にあの書類出してくれと言われても、なかなか見つからない・・・
という光景はよく見られます。
そのくらいは、たいした時間じゃないと思うかもしれません。
しかし、1日30分間何かを探していたらどうなるでしょうか。
1か月20日間働くとすれば、1年間で7200分
なんと5日間も物を探すという行動に時間をかけているのです。
タイムイズマネーという言葉もありますが
小さな時間のムダも積み重なると大きな利益をムダにしてしまうのです。
【不良をつくるムダ】
ものづくりの現場では片付けがされていないと
間違った部品を使ってしまうリスクがあります。
品質不良やクレームなどの大きな問題につながりかねません。
オフィスでも大量の資料が混在していれば間違った資料を打ち合わせに
持っていってしまう可能性があります。
パソコンの中のファイル名がぐちゃぐちゃだと
誤ったファイルをメールに添付してしまい大きなトラブルにつながる
リスクがあります。
片付けができていない人ほど作業のムダが発生し
成果を出せていない・・・
これは多くのトヨタマンが長年の実体験から
自信を持って言えることです。
片付けをすればこうしたムダの数々を確実に取り除き
利益を生む土壌に変えることができます。
このような視点から
デスクや職場を見回してみて下さい。
あなたのまわりにもムダという宝が眠っているはずです。