自己啓発

出世する人が実行しているトヨタ仕事術2

すぐやる人とやれない人の習慣要約まとめ

人を責めずにしくみを責める

問題が起きたときには

人を責めるのではなく、しくみを見直すようにして下さい。

 

例えばもし、

あなたの子供が食器棚の高い所に置いてあった

コップを取ろうとして割ってしまったとしましょう。

 

このとき、あなたならどうするでしょうか?

 

子供を責め「気をつけなさい!」と叱りますか?

叱るのはかんたんですが、それだけでは

子供はまた同じようにコップを割ってしまう可能性があります。

 

再び割ってケガをすることも考えられます。

子供の安全のことを考えれば

他にあなたができることがあるはずです。

 

例えば

子供が手の届く場所にはコップを置かない。

子供用のコップをガラス製からプラスチック製に替える。

こうすれば、同じ失敗はなくなります。

 

トヨタには

『人を責めずにしくみを責めろ』

という言葉があります。

作業者が失敗しても、個人を攻撃せずに

しくみが悪いと考えるのです。

 

 

ある日、

トヨタの一人の作業者Aが、

寸法を間違えたまま、大量に後工程に部品を流して

しまったときのこと。

 

当然、不良に気が付いた後工程から

「不良だ!ラインを止めろ!」

と言われ、調べると、

原因がその作業者Aのミスであることが分かりました。

普通であれば、上司から

「君は何をやっているんだ!しっかりやれ!」と怒鳴られる

ところでしょうが、

その時の上司は作業者を責めませんでした。

 

「大量に不良がでた理由は寸法を間違えたからだ。

だからこのポイントをしっかり見ておかなといけない。」

と、どうしたらミスをしないで済むかを

丁寧に説明してくれたのです。

 

誰の目から見てもあきらかに作業者が悪い場合でも

トヨタの上司は個人を責めることはしません。

 

上司は

「自分が部下にやらせるべき事を

徹底できていなかったから不良が出た」

つまり

やらせ方が悪かったから不良を出してしまったと考えるのです。

 

その上司を見て育った部下は

自分が上司になったときにも同じように

「不良やミスが起きたときは、部下ではなく

上司である自分に責任がある」

と考えるようになるのです。

 

『人を責めずにしくみを責める』

これは特にリーダーにとって

大切な心構えですが、あらゆる人にとっても

応用できる考え方です。

 

「○○さんが悪い」「自分が悪い」で片付けていれば

いつまでたってもミスは減りません。

ミスや問題には必ず原因があります。

その原因を突き止めて

それを改善し再発防止をしない限り

おなじようなミスや問題を繰り返すことに

なります。

 

個人を責めるのは簡単ですが、

本質に目を向けなければ問題は解決しないのです。

だから問題が起きたときには

人を責めるのではなく、しくみを見直してみましょう。

 

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