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【日本トカゲ(ニホントカゲ)の飼育】11月になってコオロギを食べなくなる理由と安全な対応
11月に入って餌を食べなくなったニホントカゲについて、原因・チェックポイント・冬眠の考え方まで、飼い主向けにやさしく解説します。
結論:11月の食欲低下は“普通の性質”です
結論から言うと、11月に日本トカゲがコオロギをあまり食べなくなるのは自然な反応です。これは主に気温低下による代謝の低下と、冬眠(休眠)に向けた生理的な変化が原因です。
なぜ食べなくなるのか?(3つの理由)
- 変温動物であること:外気温が下がると体温も下がり、活動・消化能力が低下します。
- 代謝の低下:寒さで「省エネモード」になり、そもそも食欲が湧きにくくなります。
- 冬眠の準備:野外では秋〜冬に地中で冬眠する個体が多く、室内でも気温や日照が影響して同様の反応が出ます。
今すぐチェックすべき飼育ポイント
基本方針:無理に餌を食べさせず、温度管理と水分補給を優先しましょう。
1) 温度管理
ニホントカゲが活動しやすい温度は 25〜30℃。
室温が 20℃ を下回ると急激に活動が鈍るため、冬場は局所的に暖かい場所(バスキング)を作ってあげると良いです。
おすすめ機材:パネルヒーター、バスキングライト、夜間用の小さな保温球(いずれも適切な設置と取り扱いを)。
2) 水分は必ず確保
食べなくても脱水は起こります。清潔な水入れを常に置き、乾燥が強い場合は霧吹きでケージ内の湿度を少し上げてもOKです。
3) 無理に餌を与えない
嫌がるのに餌を押し込むとストレスがかかります。少量のゼリータイプの栄養補助食品や、動きがゆっくりな時に食べることがあるので観察を続けましょう。
4) 行動・体調の観察
食欲低下以外に以下の症状があれば獣医に相談してください:
- 体重が急激に減る
- 脱皮不全や皮膚の異常
- 目やに・ぐったりして動かない
冬眠させるべき?しないべき?
野生では冬眠する種ですが、室内飼育で無理に冬眠させるのはリスクが高いです。特に体調が万全でない個体は冬眠中に命を落とすことがあります。
初心者や個体に不安がある場合は、ケージを温かく保ち、冬眠させずに冬越しさせる方法がおすすめです。
ポイント:冬眠させる場合は事前の健康チェック、緩やかな温度低下、冬眠中の定期的な観察(重量測定など)が必要です。
まとめ
- 11月に食欲が落ちるのは自然な性質(代謝低下・冬眠準備)。
- 無理に餌を与えず、温度管理(25〜30℃目安)と水分補給を優先。
- 初心者は冬眠させない選択が安全。
季節の変化に敏感なニホントカゲは「食べない時期」があることを理解して、ゆったり見守るのが一番です。
よくある質問(FAQ)
Q. 暖かくしても食べない場合は?
A. 個体差があります。数日〜数週間は様子を見てください。体重減少や不調がある場合は動物病院へ。
Q. コオロギ以外で食べやすいものは?
A. 市販の昆虫ゼリーや、動きが遅いミールワームなどを試すことがありますが、栄養バランスに注意してください。