【返報性の法則】返報性の法則を使って人間関係を良好にする方法
人間関係を良好にする方法が知りたいな。
こんな疑問に答えます。
結論から言うと、『ギブ&ギブ』を実践すれば人間関係は良くなります。
『ギブ&ギブ』とは、その名の通り
相手に一切の見返りを求めず、ただ一方的に与え続けることです。
【返報性の法則】(返報性の法則を使って人間関係を良好にする方法)
あなたは、『返報性の法則』という言葉を聞いたことがありますか?
『返報性の法則』は、人は誰かから何かをしてもらうと、必ずそのお返しをしなくてはいけないと感じる心の働きのことです。
例えば、
納期ギリギリの大変な仕事をしているとします。
そんな時に、同僚が残業を買って出て助けてくれたら、
「今度は自分が同僚を助けなくてはいけないな」
と感じると思います。
その心理が『返報性の法則』です。
しかも、この法則で興味深い点は、
助けてもらった人が『自分が受けた恩以上のお返しを相手にしなくてはいけない』という気持ちになることです。
ここに『ギブ&ギブ』が成り立つ仕組みがあるのです。
【コーラを使った実験】(返報性の法則を使って人間関係を良好にする方法)
心理学者のデニス・リーガンはコーラを使ったある実験をしました。
①「美術に関する調査」という名目で被験者を集め、指定した時刻に会場に来てもらいます。
その会場に参加者のふりをしたリーガンの助手を潜り込ませます。
よろしくお願いします。
よろしくね。
②2人で絵の評価をし、途中で助手は休憩を取り無料のドリンクをもらえる場所に向かいます。
ちょっと休憩しよう。
③ 戻ってくる時に、
A『手ぶらで戻るパターン』
B『コーラを持ってきて被験者に渡すパターン』
の2通りの行動をする
【パターンA】
ただいま。
おかえり。
【パターンB】
コーラをもらってきてあげたよ。
ありがとう。
④ 最後に助手は被験者にお願いをする。
僕は宝くじを売ってるんだけど、まだ少し売れ残ってるんだよね。
1枚25セントで、もし売り切れば50ドルもらえるんだけど…
何枚でもいいから、よかったら買ってもらえないかな?
う~ん。どうしようかな。
その結果は
コーラをもらった被験者のほうが2倍も多い割合で宝くじを買いました。
【『ギブ&ギブ』で身近にいる人を味方にする】(返報性の法則を使って人間関係を良好にする方法)
『ギブ&ギブ』では、この返報性の法則を使って、あなたの身の回りに味方を作っていきます。
事前に身近にいる人たちを味方にしておくと、あなたが『優先したいこと』『好きなこと』に集中したいとき、周りがサポーターになってくれます。
ところが、「ギブ&ギブ」をしないままでいると、
世の中はそんなに甘くない!
自分でなんとかしろ!!
などと、あなたがやりたいことに集中をしたいのに、それを邪魔する人が必ず出てきます。
だからこそ、自分に味方してくれる人、極端にいえば「ひいき」してくれる上司や先輩との関係を育てておくことがとても重要です。
返報性の法則を意識した『ギブ&ギブ』は、「六次の隔たり」でいえば、二次の隔たり、三次の隔たりの関係まで味方にすることができます。
【プレゼントは「先手必勝」「さりげなく」がポイント】(返報性の法則を使って人間関係を良好にする方法)
では、具体的に何を「ギブ」していけばいいのでしょうか?
『ギブ&ギブ』で与えるのは『品物』が効果的です。
ただし、相手にあげる物は高価な物でなくてかまいません。むしろ、家族や恋人といったごく親しい人を除いて、高価な物をプレゼントすることは逆効果になってしまいます。
例えば、あなたが女性だとして、さほど親しくもないおじさんからブランド品の鞄などをプレゼントされたらどう思うでしょうか。
この人、絶対に下心がある…
気持ち悪い。
と警戒しますよね。
仮にあげる側に下心がなかったとしても相手はそう思い込みます。
しかし、タクシーに乗っていて運転手さんから
『これ、いかがですか?』
と『飴玉』を渡されたら、どうでしょうか?
大抵の人は、素直に「ありがとうございます」と受け取ります。
このように友人、知人、知り合ったばかりの人に何かをプレゼントする時は、高価な物よりも、飴やお菓子といった相手が気軽に受け取れる品物のほうが効果的なのです。
ポイントは『先手必勝』で、さりげなくプレゼントすること。
たとえそれが飴玉1個でも、毎日繰り返し何度もプレゼントをすることで
「なんだかあの人にはいつも気にかけてもらっているな」
という印象を相手の胸に刻み込むことができるのです。
あなたも是非、『返報性の法則』を生活に取り入れて人間関係を良好にしていきましょう。