技能検定『金属熱処理2級(一般熱処理)』過去問解説まとめ【用語解説】その1
この記事では、
技能検定『金属熱処理2級(一般熱処理)』の学科で出題される
『専門用語』を分かりやすく簡潔にまとめました。
私が『金属熱処理2級(一般熱処理)』の勉強を始めた時に
意味がよ
苦労して調べた内容を厳選してまとめてあります。
『金属熱処理2級(一般熱処理)』に合格した私が
数時間かけて調べた内容を
簡潔にまとめてありますので
この記事を読めば
あなたの勉強時間を
かなり短縮できるはずです(^^♪
技能検定『金属熱処理2級(一般熱処理)』は、
過去問を丸暗記して合格することもできますが、
それでは実作業では役に立ちません。
意味をしっかりと理解しておくことで、
本当に現場で使える知識・技能となっていくのです。
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技能検定『金属熱処理2級(一般熱処理)』過去問解説まとめ【用語解説】その2
金属熱処理2級(一般熱処理)に合格する為に使った参考書
技能検定『金属熱処理2級(一般熱処理)』の
過去問題の解答には、〇✕しか書かれていないので、
どういう意味なのか?
を教科書や参考書を使い自分で調べていく必要があります。
この作業に時間がかかるので、丸暗記になりがちなのです…
技能検定『金属熱処理2級(一般熱処理)』の
過去問を丸暗記して合格しても
仕事に活かすことができませんので
しっかりと勉強しましょう(^^)
【用語解説】その1『金属熱処理2級(一般熱処理)』
技能検定『金属熱処理2級(一般熱処理)』に出題される
専門用語、過去問の内容を正しく解説します。
【Fe-C系平衡状態図】
Fe-C系平衡状態図に置いて、
純鉄のA3変態点における
α鉄γ鉄変態は同素変態である。
同素変態とは、
温度・圧力の変化により結晶型を変えること。
【オーステナイト組織】
面心立方結晶構造。
1種以上の元素を含むγ(ガンマ)鉄固溶体のことであり、
鋼を高温(通常900℃程度)に加熱した時に得られる組織。
結晶構造は面心立方晶であり、
軟らかくて粘く、錆びに強く、磁石がつかない(非磁性)特性。
安定して存在する温度は、
合金元素量により変化し、
18-8ステンレスのように、
室温でオーステナイト組織の材料もある。
【マルテンサイト組織】
体心正方格子。
焼入加熱時の、元のオーステナイトと同じ化学組成を持つ
体心正方晶、又は体心立方晶の準安定固溶体のこと。
オーステナイトを急冷した場合に、
Ms(マルテンサイト変態開始)点以下の温度で
拡散を伴わずに変態して生じる針状の組織で、
硬くて脆い。
焼入れままのマルテンサイトは、
非平衡で不安定な組織なので、
焼戻しを行って、
適正な機械的性質を持つ
焼戻しマルテンサイトに変化させる。
【Mf点】
オーステナイトからマルテンサイトへの変態を完了する温度。
ちなみに、
エムエス点(Ms点)は焼入れでマルテンサイト変態が起こり始める温度で、
エムエフ点(Mf点)はマルテンサイト変態が完了する温度となっている。
【焼入性倍数】
合金元素を添加したときの理想臨界直径と、
添加しないときの理想臨界直径との比。
焼入れ性倍数の高い元素を加えると、
焼入れ性の高い鋼になる。
鋼の焼入れ性とは
高い硬さへの成りやすさや鋼の内部に至る硬さ低下が少ないという性質。
【機械構造用ニッケルクロム鋼】
機械構造用ニッケルクロム鋼は、
焼戻し脆性が生じやすい為、
焼戻し温度からの冷却は急冷を必要とする。
焼戻し脆性とは、
焼戻し温度573℃あたりで、鋼の靭性が低下し鋼が脆くなること。
【ショットブラスト】
加工物(金属など)の表面に
投射材(細かい砂や鋼製・鋳鉄製の小球)を
吹き付けたり衝突させたりすることで、
表面に小さな凸凹を作り、
表面を粗くする加工方法のこと。
【用途】
・塗装前の鋼材の下地処理
・バリ取り
・異物の除去
【ショットピーニング】
無数の鋼鉄あるいは非鉄金属の小さな球体を
高速で金属表面に衝突させることで、
塑性変形による加工硬化、
圧縮残留応力の付与を図る処理。
【熱電温度計】
熱電温度計による
温度測定回路の結線方式は
JISで決められている。
【温度自動制御】
温度自動制御において
停止制御とは『目標値が一定値』であるもの。
【縞状組織】
縞状組織とは、
顕微鏡観察断面に現れる
熱間加工の方向(圧延加工の方向)に
平衡な縞状に観察される組織。
【熱間加工】
熱間加工とは、
金属の塑性加工(圧延・鍛造・押し出し)を
再結晶温度以上で行うこと。
再結晶温度以上だと金属が柔らかくなる。
【圧延】
圧延とは、金属の加工方法の一つ。
ローラーを回転させ、その間に金属を通し
板・棒・管などの形状に加工する方法。
【マクロ試験】
マクロ試験とは、
溶接部の断面又は表面を、
研磨又は腐食液で処理し、
肉眼で「溶け込み」「熱影響部」「欠陥」などの
状態を調べる試験である。
破面検査で、破壊部品の負荷の種別を推定できる。
【磁粉探傷試験】
磁粉探傷試験とは、
材料の非破壊検査法の一種。
強磁性体の材料のみ検査可能で、
材料表面のクラックと
表面直下の欠陥を探し出すことができる。
【ダイカスト鋳造法】
ダイカスト鋳造法とは、
金型に溶融した金属を
圧入することにより、
高い寸法精度の鋳物を
短時間で大量に生産する鋳造方式。
まとめ『金属熱処理2級(一般熱処理)』
技能検定『金属熱処理2級(一般熱処理)』は
過去問の答えを丸暗記すれば合格できます。
しかし、それでは何の役にも立ちません。
この記事で紹介した内容をしっかり知識として身に付けて
現場で使えるようにしておきましょう。
金属熱処理2級(一般熱処理)に合格した私が
数時間かけて調べた内容をまとめてありますので
この記事を使って勉強すれば
あなたの勉強時間をかなり短縮できるはずです。
ぜひ参考にして頂き、
技能検定の勉強に役立てて下さい(^^♪
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